スマート農業の実践

リモートセンシング

土壌のバラツキや農作物の生育ムラ等を効率的に調査するにはリモートセンシングが有効です。リモートセンシングは、スマート農業のためのいろいろな農業情報をマップとして提供することができます。

調査の範囲や精度により人工衛星や航空機、ドローンやトラクター搭載型の光学センサーが利用されます。

テクノ・ファームでのリモートセンシングには主にドローンを利用して各種農業情報マップの作成を行っています。

このような方におすすめです!

  • 土壌や作物の生育にムラがある
  • 肥料の散布量を適切に減らしたい
  • 使用する肥料の量、費用の概算を事前に把握したい
  • 営農にICTを導入したい
ドローンを利用して各種農業情報マップを作成します
ドローンで土壌のバラツキを空撮します

自動可変施肥システム

テクノ・ファームではリモートセンシング技術を活用した「自動可変施肥システム」を導入しています。化学肥料のコスト低減ならびに化学肥料の圃場外流出による地下水・河川水の環境負荷低減を実現します(環境保全型農業)。

また、自動可変施肥機を装着するトラクターには自動操舵システムとコントロールモニターを装備したGPSトラクターを活用することにより、高精度で効率的な可変施肥を行うことが可能となります。

自動可変施肥機
トラクター内にモニターがあります

可変堆肥事業 資料ダウンロード

リモートセンシング技術を活用した精密堆肥の方法についてまとめた資料のPDFをダウンロードいただけます。

ヒートパイプ型凍土低温貯蔵庫

メンテナンスフリー&ランニングコストゼロの低温貯蔵庫です。
土谷富士夫(帯広畜産大学名誉教授)の指導をいただきながら2006年に導入しました。

冬の寒さをヒートパイプを介して効率的に利用し、貯蔵庫の周りの盛土を凍結、凍土を冷熱源とすることで庫内温度5℃・庫内湿度95%程度に維持します。

テクノ・ファームでは主に東京・川崎・新潟の市場に出荷するジャガイモを低温貯蔵しています。

貯蔵性
農産物の貯蔵に適した低温(0~5℃)と高湿 (95~100%)の環境を実現しています。

環境性
自然エネルギーを利用した省エネルギー型で温室効果ガスであるCO2を排出しません。

安全性
非常時(停電)の緊急対応の必要がなく,大規模な食料備蓄庫としての利用が可能です。

経済性
電気を必要とせずランニングコストを大幅に軽減でき,特別な維持管理も不要です。

地域性
寒冷地に特有な凍土を有効活用し,地域ブランドの創出・地域再生に貢献できます。

凍土低温貯蔵庫 資料ダウンロード

テクノファームで実用されている「ヒートパイプ型凍土低温貯蔵庫」のシステムについて書かれております。

テクノファームの農場について

めざしているもの

  • 冷涼な気候を活かした減農薬・減化学肥料による安心・安全な食料の提供
  • ICTを活用したスマート農業の実装による効率的な農業(少人数での大規模化)
  • 大規模な畑野菜複合経営(畑作4品と長いも等野菜の複合)による安定的な食料生産の確保
  • 農業を基軸にした地域コミュニティの確保

農場としての特徴

  • 自然冷熱を利用した農産物貯蔵による環境負荷低減
  • 土壌のバラツキに対応した可変施肥システムの導入による窒素の圃場外流出ゼロ

収穫している作物と面積

  • 畑作物:ビート5ha・小麦17.5ha・豆類14ha
  • 野菜類:馬鈴薯(食用)22ha・ながいも5.5ha・かぼちゃ2.5ha・にんにく2.5ha

視察と共同研究

リモートセンシングや可変施肥システムを利用した「スマート農業」自然冷熱を活用したメンテナンスフリー・ランニングコストゼロの「ヒートパイプ型凍土低温貯蔵庫」の視察の受け入れを行っております。

新たな農業技術の共同研究や実営農規模での試験・調査等に対応しています。

視察・見学をご希望の方は一度ご連絡ください。